コンテンツへジャンプする
フィンランド外務省

フィンランドの光と建築 - フィンランド大使館・東京 : 最新ニュース

フィンランド大使館、東京

〒106-8561東京都
港区南麻布3-5-39
電話: (03)5447-6000
E-mail: sanomat.tok@formin.fi
English | Suomi | Svenska | 日本語 |  | 
文字の大きさ 普通文字の大きさ 大
 
最近の出来事・お知らせ, 2010/04/30

フィンランドの光と建築

light space cover北欧建築・デザイン協会(SADI)主催の興味深い講演が最近、東京で行なわれた。講師は、昨年8月にビジュアルブック『フィンランド 光の旅~北欧建築探訪~』(プチグラパブリッシング)を出版した九州産業大学工学部建築学科の小泉隆教授。満員となった会場は、建築家でもある小泉教授自身が撮影した写真を見ながら、話に熱心に聞き入った。

小泉教授は、1987年に東京理科大学工学部建築学科を卒業後、89年に同大学院を修了。光に着目した研究や設計をしてきた小泉教授が、白夜とカーモス(冬期の太陽が昇らない日)が建築物に様々な表情を映し出す北欧にひかれるようになったのは自然なことだった。

Architect Koizumi06~07年の9カ月間、ヘルシンキ工科大学建築学科の客員研究員としてフィンランドに滞在。フィンランドの建築家が、光をどのように効果的に取り入れ、どのように美しい空間を作り上げているかを丹念に見て回った。日本出身の建築家としては、北欧の低い太陽高度が与える影響にも関心をもった。「太陽高度が低いと影が長くなる。物の立体感や奥行き感が非日常の体験だった」と、小泉教授は振り返る。

講演では、世界遺産に登録されたペタヤヴェシの古い木造教会から、アルヴァル・アールトやレイマ・ピエティラ、ユハ・レイヴィスカなど著名なフィンランド人が手掛けた現代建築まで、多数の写真を披露。またアールトがデザインしたヘルシンキの国民年金会館本館など、一般観光客にはあまり知られていないスポットも紹介した。地味な外観ながらインテリアが素晴らしく、巧みな光の演出を随所で見られるという。

Ressurection Church小泉教授はまた、建築撮影の裏話も明かした。たとえば、エリック・ブリュッグマンが手掛けたトゥルクの復活礼拝堂。北欧のナショナル・ロマンティシズム建築のなかで最も美しい教会とされ、太陽が祭壇に降り注ぐ様子を捉えた小泉教授の写真もそれを裏付けている。しかし、撮影には手間取った。何度も天気予報を確認しては足を運んだが、結局、客員研究員としての滞在期間中には撮れず、フィンランドを再び訪れた約半年後にようやく成功したという。

光が建築に差す最も美しい瞬間を撮影するには、同じような苦労が多々あったにちがいない。「最初は何回も通ったり、何時間も待ったりした」と、小泉教授。「でも次第に、たとえ良い写真が撮れなくても、その場所に身を置くことに幸せを感じるようになった。この『幸せ感』が大切なんだと思う」

詳しくは、下記サイトをご覧ください:
プチグラパブリッシング

 

このページを印刷する

本ページの表示

更新 2010/04/30


© フィンランド大使館、東京 | 本サイトについて | 連絡先