
フィンランドのタルヤ・ハロネン大統領から招待を受けた高円宮妃殿下は6月30日から7月5日、フィンランドに滞在された。高円宮妃殿下とハロネン大統領は、在日本フィンランドセンターが推進する「日本・フィンランド計画2007‐2011」の名誉総裁を務めている。
最初の訪問地は、首都ヘルシンキにほど近い古都ポルヴォー。中世の雰囲気が漂う街中を見て回られた夕方には、同市で開催中のアヴァンティ・サマーサウンズ・フェスティバルのコンサートに出席された。篠崎靖男指揮によるAvanti!室内楽団は、今年のゲスト作曲家である一柳慧の作品のほか、ベートーベンやシューベルトの曲を演奏。満員となったポルヴォーの大聖堂は、現代音楽とクラシックの美しい音色に包まれた。
高円宮妃殿下はまた、ヘルシンキ大学で最先端科学の研究を視察。ヘンナ・ヴィルックネン教育大臣との会談では、フィンランドの教育制度などについてお言葉を交わされた。ヘルシンキではフィンランド赤十字社や高齢者介護の取り組み、バルト海の環境保護活動などについて説明をお受けになり、生け花や弓道の教室も見学。バードライフ・インターナショナルの名誉総裁を務める自然愛好家の高円宮妃殿下は日の出に、バードライフ・フィンランドのガイドの案内によって鳥の写真を撮られた。そのほか、ジャン・シベリウスが晩年を過ごしたアイノラ荘やアールトハウス、アテネウム美術館、デザイナーが集うフィスカルス村も訪問。日本とフィンランドの数々の芸術的・科学的つながりが、両国間の歴史ある協力関係を物語っている。
フィンランド南西部にある最古の町トゥルクを訪れた際には、船内でランチを楽しまれ、オーボ・アカデミ大学が主催した夕食会では学生合唱団による歌の伝統にも触れられた。最終日には、トゥルク近くのリゾート地ナーンタリにあるハロネン大統領の別荘クルタランタを訪れ、両国に共通する高齢化の問題や教育と科学のプログラム、芸術文化などについて意見交換された。