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フィンランド発のジュエリーはナチュラルな形 - フィンランド大使館・東京 : 最新ニュース

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最近の出来事・お知らせ, 2014/05/09

フィンランド発のジュエリーはナチュラルな形

写真: Chao & Eero
Chao & Eero Finnish jewellery, Chao-Hsien Kuo, Eero Hintsanen, Lahti, Cosima Friesen, Hopea, Calgary, Canada, design, Finland, Marisanna Multamaa熟練した金細工師のチャオ・シエン・クオとエーロ・ヒンツァネン。高いデザイン性を求めるニッチ市場を求めてグローバルに活動している

フィンランドのジュエリーデザイナーは、カナダ、日本など世界中で注目を集めている。卓越した技巧、自然をモチーフとしたおもしろいデザイン、他にはない「あっ」といわせる要素。フィンランドのジュエリー職人は際立った存在だ。


「デザインのヒントになるものは、日々の生活のどんな断片にも見つかります」と語るのは、マリサンナ・ムルタマー。タンペレ在住のジュエリーデザイナーだ。「オーガニックなものの形は、多くの人を自然とひきつけます」。ムルタマーは、ラハティ応用科学大学デザイン学部で学んだ。

時期は異なるが、Chao & Eeroブランドを立ち上げたエーロ・ヒンツァネンとチャオ・シエン・クオも同学部に通った。フィンランドの彫金・ジュエリー産業の礎となったこの学部のプログラムは、ジュエリーデザイナー仲間に評価されていると、ヒンツァネンはいう。

歴史の中に生まれて

写真:Pia Grochowski
質の高さで知られているフィンランドのジュエリー。こうしたネックレスは、時間をかけた丁寧な手仕事で作られている
マリサンナ・ムルタマ=

ムルタマーがジュエリーデザイナーになることを決めた背景にはさまざまな要因があった。「私の家系には、1800年代から彫金や金細工に関わってきた伝統がありました」とムルタマーはいう。「私自身も芸術的なことが大好きで、新しい作品に取り組んでいるときは、本来の自分であると感じます」

2006年に店をオープンして以来、ムルタマーの作品はよく売れている。最も有名なのは、ムスティッカ(フィンランド語で「ブルーベリー」)のセット。ムルタマーのファンには有名人も多く、タルヤ・ハロネン前フィンランド大統領はさまざまな場面でムルタマーのネックレスを愛用している。

フィンランドの他のジュエリーデザイナー同様、ムルタマーも、全てのジュエリーをすべて手作りしている。1日に作れるムスティッカのネックレスはわずか1つ。手間のかかる作業だ。

フィンランドのジュエリーは、手仕事の質が際立って高い。Chao & Eeroブランドは、作品の質の良さを追求した結果、国内外で高く評価されるようになった。「伝統的な技巧には大きな価値があり、それは代用がききません」とヒンツァネンは語る。「ただ、そのマーケティングが課題です」

Chao & Eeroを最初に日本市場に紹介したのは、関西で北欧デザインの商品を販売している会社。その後同社はこのブランドの可能性を確信し、京都にChao & Eeroの店を開くことを決め、日本での独占販売権を取得した。

スタッフをフィンランドに派遣

写真: Marissanna Multamaa
質の高さで知られているフィンランドのジュエリー。こうしたネックレスは、時間をかけた丁寧な手仕事で作られている
質の高さで知られているフィンランドのジュエリー。こうしたネックレスは、時間をかけた丁寧な手仕事で作られている

メルモプティーッキという名前の店は、1階でバッグやアクセサリー、2階でChao & Eeroの作品を販売している。Chao & Eeroコレクションの背景にある物語や制作過程を知っていれば、よりよい顧客サービスにつながると考えた同社は、ラハティの工房にスタッフを派遣している。何かと問題の多い大量生産の時代にあって、Chao & Eeroのジュエリーがどのように作られているのかについて説明されれば、日本の消費者はそれを評価するのだ。

「質の高いものを提供することは作る側の責任です」と、ヒンツァネンはいう。3Dプリンターなどの新技術はジュエリーデザイン業界にも大きな影響を与えるとささやかれる一方で、手作業でつくられた物のもつ質や完成度、デザイナーの想いに取って代わることは決してないと、ヒンツァネンも妻のチャオ・シエン・クオも考える。

二人はフィンランドに店を構える代わりに、オンラインストアを立ち上げ、ラハティの工房で仕事をしている。チャオは台湾出身だが、世界中で暮らしてきた。「グローバル市民として生まれてきた」という夫妻の考え方は、Chao & Eeroの顧客層にも反映されている。Chao & Eeroのジュエリーはとてもフィンランド的ではあるが、フィンランドの顧客だけに焦点を合わせているわけではない。

都会で生まれ育ったチャオは自然からインスピレーションを受ける。田舎育ちのヒンツァネンは、グラフィックや都会的なデザインに関心を寄せる。ヒンツァネンによると、チャオは自然の細部に対する観察眼に長けており、それが個々の作品つくりの基盤となっている。デザインは抽象的であっても、作品の名前にインスピレーションの源となった自然物のヒントが隠されている。

世界へ展開

写真:Hopea
コシマ・フリエセンはヴィンテージのジュエリーをオンラインショップのHopeaで販売。<br/>ここにあるのは、著名フィンランドデザイナーのリーサ・ヴィタリによるもの
コシマ・フリエセンはヴィンテージのジュエリーをオンラインショップのHopeaで販売。
ここにあるのは、著名フィンランドデザイナーのリーサ・ヴィタリによるもの

「自然から想を得てデザインされたジュエリーに人々は魅せられるのでしょう」と、コシマ・フリエセンはいう。フリエセンは、カナダのカルガリーを拠点に、ヴィンテージの北欧ジュエリーの収集管理を手がけている。また、オンラインストアHopea (フィンランド語で「銀」) でヴィンテージの北欧ジュエリーの販売もしている。

トロントで勉強をしている頃、1960年~1970年代のヴィンテージジュエリーに遭遇して好奇心を募らせたという。2011年にHopeaを立ち上げて以来、評判となり、最近ではカナダの高級ファッション誌であるFlare誌にも特集記事として取り上げられた。フリエセンの顧客の多くは北欧デザインの目利きだが、ジュエリーの形の面白さに惹かれるオンラインショッパーもかなりいる。

「フィンランドデザインの共通点は、自然の形に美を見出しているところです」とフリエセンはいう。「オーガニックで、独特なデザインだとよく言われていますが、何よりも、他の北欧のジュエリーに比べて、『あっ!』といわせる要素が強いのです」

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更新 2014/05/09


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