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ソダンキュラで満喫する白夜と映画 - フィンランド大使館・東京 : 最新ニュース

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最近の出来事・お知らせ, 2014/05/30

ソダンキュラで満喫する白夜と映画

By Suvi Tuominen, June 2012, updated December 2014

Photo: Saku SoukkaMidnight Sun Film Festival, Finland北極圏より北に位置するソダンキュラには、毎年夏になると世界中から映画ファンがやって来る

毎年6月、フィンランド最北の地ラップランド地方のソダンキュラで開催されるミッドナイト・サン映画祭には、映画好きなら一度は参加してみたいだろう。フランシス・フォード・コッポラ、ミロス・フォアマン、D.A.ペネベイカーなど、そうそうたる顔ぶれの映画関係者が足を運んでいる一大イベントだからだ。

映画祭の開催期間、世界中の映画製作者や目利きの映画ファンがフィンランドの最北地ソダンキュラに集まり、一日中日が沈むことのない神秘的な雰囲気の中で、24時間映画の世界に没頭する。2011年のミッドナイト・サンには、映画上映、午前の映画討論、コンサート等に延べ2万6000人が参加した。

ミッドナイト・サンには毎年、著名な監督が主賓として招待される。最近では、カナダの著名な映画製作者アトム・エゴヤン、『タクシードライバー』の撮影で有名なマイケル・チャップマン、アフリカの現代映画を代表するスレイマン・シセ、2010年にパルムドール賞を受賞したアピチャートポン・ウィーラセータクン、国際的な映画賞を何度も受賞しているトニー・パーマー等の監督が招かれた。

フィンランドのルーツに触れる窓

Photo: Maiju SaariMidnight Sun Film Festival, Finland
映画祭のプログラムは常に斬新で驚きに満ちている。クラシックな作品と新進の監督による作品のバランスが絶妙。

1986年に創設されて以来、ミッドナイト・サンには毎年多くの映画ファンが足を運ぶ。魅力の秘訣は、まず映画祭のプログラムの良さにある。常に斬新で驚きに満ちており、クラッシックな作品と新進気鋭の監督による作品が上手く配分されている。プロジェクト・マネジャーのアリ・レヘトラは、ミッドナイト・サンの成功は、4人の映画人――ペーター・フォン・バッグ、ティモ・マルニ、世界的に有名なフィンランド人映画監督のアキとミカ・カウリスマキ兄弟――の芸術的センスと野心の賜物だと賞賛する。

次に挙げたいのは、比類なきソダンキュラ精神だ。ミッドナイト・サンのユニークな雰囲気には誰もが魅了されてしまう。レヘトラいわく、映画祭のコンセプトは前もって計画されたものではなく、自然に生まれたもの。「ミッドナイト・サンをひとことで言えば、映画に対する愛情です。私たちが伝えようとするソダンキュラ精神は、アキ・カウリスマキが作品を通してストーリーを伝えようとする姿勢から来ています」

ミッドナイト・サンの主催者たちは、映画祭のもつノスタルジックなフィンランドの雰囲気を保ちたいという。「フィンランドのルーツに触れる機会をつくれるように心掛けています」と、レヘトラ。「オラヴィ・ヴィルタの歌にあわせてフィンランドタンゴを踊ったダンスホールの全盛期、そしてフィンランドの田舎が構造変化を遂げた1950年~60年代へと。こうしたものがインスピレーションの泉となって、ミッドナイト・サンの独特なブランドとアイデンティティの確立を助けています。純粋であることは効果的で、それ自体に価値があります」

寝るのも忘れて映画漬け……

Photo: Santeri HapponenMidnight Sun Film Festival, Finland
気どらない雰囲気と沈むことのない太陽がミッドナイト・サンを独特な映画祭にしている

これほどの規模の映画祭にはそれなりの助けが必要だ。毎年、300名近くのボランティアがミッドナイト・サンを支えている。彼らには食事と宿が提供され、空き時間には上映作品を見られる自由もある。そして何より、多くの面白い人と知り合いになる機会も多いのだ。

アヌ・スヴァントは、南西フィンランドのトゥルク出身の学生。ミッドナイト・サンでのボランティア歴は5回になる。「毎年、良い映画と人との出会いを求めてボランティアに参加しています。お陰で、たくさんの友達ができました。ソダンキュラの空気は寛いでいて、上下関係もなく、映画祭スタッフや招待者と自然体で交流ができます。そんな雰囲気がミッドナイト・サンを特別な映画祭にしているのだと思います」

フィンランド語が話せなくてもボランティアになることは可能だ。ドイツ出身のフランシスカ・ジンメルマンとスペイン出身のラケル・ウザルは共に学生。会場の掃除係としてソダンキュラにやって来た。「ここが最高なのは、映画が24時間上映されているからです」とジンメルマン。「いつでも好きな時に作品を見ることができます」と、ウザルも頷く。「ミッドナイト・サンが大好きで、掃除のボランティアを喜んでやるようなクレージーな人ばかりが世界中から集まってくるのです」

ミッドナイト・サンを訪れる人たちの多くにとって、ソダンキュラへの道のりも映画祭体験の貴重なひとコマとなっている。ヘルシンキからやってきた学生のエミリア・ルフは、5人の友人と共に、40年も走っている古いフォルクスワーゲン製ミニバスに乗って、1200キロ近くを3日間かけて旅してきた。「時速80キロしか出ないので、細い裏道ばかり走ってきました。昨年も同じように運転してきましたし、おそらく来年もそうすると思います」

ルフは、映画祭の気取らない雰囲気と、エキゾチックな魅力にあふれる白夜が好きでソダンキュラにやってくるという。「四六時中映画漬けになるので、時間の感覚を失ってしまいます。映画大好き人間にとって、最高の場所です!」

リンク:

Midnight Sun Film Festival (2014年6月11日~15日)

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更新 2014/05/30


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