コンテンツへジャンプする
フィンランド外務省

フィンランドのゲーム界で存在感を増す女性たち - フィンランド大使館・東京 : 最新ニュース

フィンランド大使館、東京

〒106-8561東京都
港区南麻布3-5-39
電話: (03)5447-6000
E-mail: sanomat.tok@formin.fi
English | Suomi | Svenska | 日本語 |  | 
文字の大きさ 普通文字の大きさ 大
 
最近の出来事・お知らせ, 2014/09/04

 フィンランドのゲーム界で存在感を増す女性たち

By Asga Gopalkrishnan, June 2014

Photo: Hawina ProductionsFinnish female technology entrepreneurs, women in tech, games, gaming industry, Riitta Annala, Hawina Productions, Niina Tuikkala, Hertan maailma, Alpakka Media, Maija Itkonen, PowerKiss, Powermat, Tina Aspiala, eat.fi, Helsinki, Finland元語学教師のリーッタ・アンナラは、インタラクティブな英語学習ゲームを開発し、起業した

フィンランドでは、テクノロジーを使った女性の起業家が存在感を増している。

ワイアレス充電の会社Power Kiss(後にPowermatが買収)を立ち上げたマイヤ・イトコネンや、地図をベースにしたレストラン検索エンジンのeat.fiを編み出したティナ・アスピアラは、テクノロジー・イノベーションで一躍有名になった。今フィンランドでは、テクノロジーに関する知識と斬新なアイディアを身につけた新しいタイプの女性起業家がゲーム界でニッチな市場をつくりだしている。

物語や歌をつくっては引き出しの奥に隠していた恥ずかしがり屋の少女は、物語作家兼起業家に成長した。ニーナ・トゥイッカラは、6歳ー9歳の学習むけアニメシリーズHertan Maailma(ヘルッタの世界)の生みの親。シリーズは現在、フィンランド公共放送Yleで放送され、人気を博している。

「ヘルッタの物語は、私の子どもからインスピレーションを得たものです。私自身には全く想像力がありません」と、トゥイッカラはにっこり笑う。子どもたちに学校でコンピュータを教えていた経験と、親としての経験を生かして、自社のAlpakka Media 向けに子どもの年齢に応じたコンテンツを企画制作する。「ゲームで遊ぶ子どもたちが、無意識のうちに学べるよう学習をしていることに気がつかないよう、そっと『学習』要素を織り込む」のがコツだという。

ソフトスキルとプログラミングを統合して

Photo: Alpakka Media
Finnish female technology entrepreneurs, women in tech, games, gaming industry, Riitta Annala, Hawina Productions, Niina Tuikkala, Hertan maailma, Alpakka Media, Maija Itkonen, PowerKiss, Powermat, Tina Aspiala, eat.fi, Helsinki, Finland
ヘルッタのぬいぐるみを抱えるニーナ・トゥイッカラ。ヘルッタは、TVでのアニメ番組に続き、オンラインやモバイルむけの学習ゲームにも登場するようになった

2012年にHawaina Productionsを立ち上げた元語学教師のリーッタ・アンナラも同様だ。アンナラは、英語をインタラクティブに学ぶことができるゲームを開発した。

コミュニケーション能力や語学力等のソフトスキルとプログラミングの知識を組み合わせるノウハウがあれば、女性はよく考えられた楽しいゲームを創ることができるというのがアンナラの信条だ。ゲームで書き言葉を比較的簡単に学習するユーザーはいるのに、会話を学習できるゲームは全くないことに気がついた。そこで、洗練された音声認識技術を用いたゲームを開発することにしたのだ。

「教育学とゲームの微妙なバランス」とアンナラは説明する。「ゲームは、オンラインとモバイルむけに今年リリースされました。従来のものとは、全く違う方法でプレイすることを目指しています。できるかぎり、マウスやコントロールボタンを使わず、プレイヤーの音声で操作できるようにしました。」

女性の起業家らは暴力や競争をベースにしたテーマは避けようとしているように見える。そのかわり、リーダーシップを磨いたり、理論的な推察を刺激したり、自信を高めたりできる楽しいゲームを創っている。「言葉の壁を克服することで、若者が日々のさまざまな状況や会話に対処できるよう手助け」するゲームを提供しているとアンナラ。トゥイッカラは、ヘルッタというキャラクターが「子どもたちが夢を持ち、質問し、責任感をもつ」ことのきっかけになっているという。

テクノロジーの見方にも変化

Photo: Alpakka Media
Finnish female technology entrepreneurs, women in tech, games, gaming industry, Riitta Annala, Hawina Productions, Niina Tuikkala, Hertan maailma, Alpakka Media, Maija Itkonen, PowerKiss, Powermat, Tina Aspiala, eat.fi, Helsinki, Finland
ゲームが真の成功を収めるためには、コンテンツのほかにマーケティングと関連商品にも優れた戦略が必要

とはいうものの、目立つゲームを創るだけでは十分ではない。コンテンツをデジタル配信できる昨今、起業家には賢いマーケティングと財政戦略を練ることが求められている。

「ヘルッタの世界」は、TVのアニメシリーズからオンラインやモバイルむけゲーム、さまざまな商品へと大きく成長した。

トゥイッカラは、ヘルッタを文庫サイズで出してみたいという出版社の提案に当初は乗り気ではなかった。「芸術的表現が抑制されてしまうような気がしたのです。」ところが、文庫サイズは1冊2ユーロという価格で市場に出ると「飛ぶように売れる」ようになった。

一方のアンナラは、アジア市場でのビジネス強化に乗り出し、B2B(企業間取引)やB2C(企業対消費者取引)むけモデルを調整中だ。より幅広いユーザーにアピールするため、アンナラは英語学習ソフトのテーマを「電車やバスの乗り換え時の単純な会話」から「ITフェアでの複雑なピッチング・セッション」といったものまで拡大している。

トゥイッカラやアンナラは確かに成功しているが、ゲーム界での女性起業家の割合には偏りがある。フィンランドのゲーム産業を促進するNPOのNeogamesによると、フィンランドにある200のゲーム会社のうち、女性が立ち上げたものは10にも満たない。

「男性の起業家の方が信頼されるのです」と、アンナラは資金調達で女性への偏見があることを訴える。アンナラと同様に感じる者は少なくない。だが、フィンランド女性のテクノロジーに対する見方にも既に変化が生じている。リンダ・リウカスが始めたRails Girlsのようなイニシアティブは女性にプログラミングやウェブ構築を直接体験する機会を与え、それぞれが成功物語を紡ぐことができるよう支援している。さあ、ゲームを始めよう!

関連リンク

女性をプログラミングの世界へ誘うフィンランド発のイベント

飛躍するフィンランドのゲーム業界

Alpakka Media Hertta’s World
Hawina Productions
Powermat
eat.fi

フィンランドのゲーム界で存在感を増す女性たち

このページを印刷する

更新 2014/09/04


© フィンランド大使館、東京 | 本サイトについて | 連絡先