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世界を席巻するフィンランドのメタル音楽 - フィンランド大使館・東京 : 最新ニュース

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最近の出来事・お知らせ, 2016/01/20

世界を席巻するフィンランドのメタル音楽

執筆 James Weaver, 2015年6月
写真: Ville Akseli Juurikkala

metal
フィンランド出身バンドとして世界トップの人気を誇るバンドNightwishは聞く人の想像をかきたてる

フィンランドのヘヴィメタルバンドは、なぜ世界中で大人気なのか?それは、多様な音楽性と豊かな感情表現に起因する。

2006年にさかのぼってみると、甘いポップミュージックが主流のユーロヴィジョン・ソング・コンテストで旋風を巻き起こし、フィンランド代表として初めて優勝したのはモンスターの格好をしたヘヴィメタル5人組Lordiだった。

ユーロヴィジョンの前からすでにフィンランドはヘヴィメタルの輸出国として知られ、Nightwish、HIM、Insomnium、Children of Bodom、Amorphisといった多くのフィンランド人アーティストが世界中のメタルコミュニティで愛されてきた。Nightwishの売り上げは、全世界で800万枚を超え、 大手メディアがなかなか報道しないジャンルの音楽としては、異例の成果をあげた。

いったいフィンランドのメタルバンドはどうやって海外で高い人気を得てきたのだろうか?

多様な音楽性

イラスト: depo/cc-by-sa
metal
ヘヴィメタルのホットスポット:フィンランドは、人口10万人あたりのメタルバンド数がなんと53.2組。地図上で最も濃い赤で表示されている。

へヴィメタルファンは、主流とは違う音楽を好み、普通のポップとは明らかに違うものを求めているのだという。おそらくこれが、フィンランドのメタルが海外で愛されている大きな理由だろう。

フィンランドメタルの曲の構造は、信じられないほど多様だ。Children of Bodomは複雑で魅惑的なギターソロを奏で、Apocalypticaはギターの代わりにチェロを用い、Nightwishはファンタジーの物語を作り上げるなど、へヴィメタルの世界でフィンランド音楽は際立っている。

イギリスのマンチェスター出身の熱狂的なメタルファン、デビッド・クリーマー(19歳)はフィンランドメタルを愛する理由を曲の構造的な複雑さにあると語る。「複雑といっても、フィンランドのミュージシャンのライティング技術を指しているわけではないよ。フィンランドにもWintersunのように音楽的才能を前面に押しているバンドがあるけど、それよりもすごいのは、その多様なスタイルにある。いろんなメタルを聞きたいファンに応える力が無限大にあるんだ」

この多様性が、世界中のファンを楽しませている。

感情に訴える音楽

フィンランドメタルのもう一つの大きな特徴は、感情に訴える点にある。 Insomniumの美しいツインギタープレイと感動的な歌詞は観客に涙を流させ、Children of Bodomは聞く人の内側にある攻撃性と呼応し、Korpiklaaniはメタルとフォークの明るい融合で笑いを巻き起こす。

Nightwishはキーボード、ダブルベースドラム、へビーなギターやオペラ的なボーカルと劇場型アプローチに感情をのせてファンタジー物語を歌う。

シベリウスはメタルのゴッドファーザー?

Photo:Sinimaaria Kangas
Lauri Porra
フィンランドのメタルに興味があるなら、間違いなくシベリウスを知っておいたほうがいい」とシベリウスのひ孫にあたるラウリ・ポッラは言う。

さらに、フィンランドのメタルと国民的作曲家のシベリウスには共通項があると指摘する人もいる。ラウリ・ポッラは大人気ヘヴィメタルバンド、Stratovariusでベースソロを弾く時、時々曾祖父の有名な作品フィンランディアの一部を演奏する。

「フィンランドのメタルに興味があるなら、間違いなくシベリウスを知っておいたほうがいい」とシベリウスのひ孫にあたるラウリは言う。「彼のスタイルは、すべてのフィンランドの音楽、特にメタルに影響を与えたんだ。というのも、非常に調和的で、民族的ロマンティシズムな側面がある。メタルとクラシックは、実際には非常に近いもので、シベリウスの作品には古いカレリア地方の民話とカレワラの影響が多く見られるんだけど、それはAmorphisのようなフィンランドのメタル・バンドも同じなんだ」

「フィンランド人は皆、この叙事詩を勉強している。フラットなキーで、少しメランコリー。これは、シベリウスにもフィンランドのメタルにも共通して見られる特徴なんだ。さらに言えば、Stratovarius、Amorphis、Nightwish、Sonata Arctikaのようなメロディックなバンドは皆、何らかの形でシベリウスの影響を受けている。というのもほとんどのメタルプレーヤーはクラシックを勉強したことがあって、それにはもちろんシベリウスが含まれるから」

ポッラ自身も、シベリウス150周年の昨年には、シベリウスと即興曲の演奏のため150の学校を訪れたり、自身が作曲したエレキベースとオーケストラのための協奏曲をラハティ交響楽団と演奏するなどした。

わが道をつき進む

Photo: Timo Isoaho
metal
フィンランドのメタルバンドは、全く違うものをコラボさせることに躊躇しない。ここではNightwishと共にバイオリニストペッカ・クーシストとバグパイプ奏者のトロイ・ドナックリーが共演。

2012年の図が示すとおり、メタルバンド数の人口比で、フィンランドは人口10万人あたり53.2組と世界トップである。

この人気から言えば、フィンランドのメタルが国内にとどまらず、海外でも非常に高い人気を誇っているのは、驚きではない。しかも、今はSpotifyやYouTubeなどインターネットやソーシャルメディアを通じて誰もがフィンランドの才能に触れることができ、毎年夏に開催される世界の音楽祭では多くのフィンランドのメタルバンドが活躍している。ヘヴィメタルシーンへのフィンランドの影響力は、衰えるところをしらない。

コンサート情報

2016年、フィンランドのメタルバンドの来日が相次ぐ

【Apocalyptica】
1月13、14、16、17日、名古屋Zeppで日本のVAMPSとジョイントアクト
http://www.vampsxxx.com/contents/lives

【Amorphis】 
1/25(月)大阪 梅田CLUB QUATTRO
1/27(水)東京 渋谷TSUTAYA O-EAST
http://www.creativeman.co.jp/artist/2016/01amorphis/

【Stratovarius】
1/29(金)東京 新木場STUDIO COAST 
1/30(土)大阪 梅田CLUB QUATTRO
2/1(月)名古屋 CLUB QUATTRO
http://www.creativeman.co.jp/artist/2016/01stratovarius/

【CAIN'S OFFERING!】
2/24(水)東京 渋谷TSUTAYA O-EAST
2/25(木)大阪 梅田CLUB QUATTRO
http://www.marquee.co.jp/avalon/cainsofferinglive.html

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更新 2016/02/05


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