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フィンランド外務省

日本人カメラマン、真冬のラップランド探検を語る - フィンランド大使館・東京 : 最新ニュース

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最近の出来事・お知らせ, 2016/05/17

日本人カメラマン、
真冬のラップランド探検を語る

Visit Finland/Mikkko Leinonen
icy fall
横田さんが一番楽しみにしていたというアイスクライミング。全行程を終了できたのは横田さんともう1人だけだった

フィンランド政府観光局とフィンランド航空による共同企画100 Days of Polar Night Magic。日本、中国、韓国、ドイツ、イギリスから手を挙げた約4000人の応募者のなかから男女5名が選ばれ、昨年12月から3カ月間、北極圏ラップランドの「探検」に乗り出した。日本から参加したのは横浜市在住のフリーカメラマン、横田裕市さん(30)。ツイッターで募集を知り、「僕のための企画だ!」と確信して、面接と体力テストを見事勝ち抜いた。

hand made knife
フィンランド大使館でインタビューを受ける横田さん。手にしているのは自分で作ったナイフ

「あなたの知らないほんもののフィンランド~ オーロラと18の冬のエクスペリエンス」と題した探検は、まず自分のナイフを鉄の塊から作るという旅の準備から始まる。そしてスキーの基礎を習った後は、1カ所に1週間弱の滞在を基本にラップランド各地を巡る旅に出かけた。雪山をマウンテンバイクで走ったり、犬ぞりを体験したり。氷雪の上を車で走ってタイムを競うラリーでは、横田さんが「サムライパワー」を発揮して優勝した。こうした日々の活動を、参加者全員がツイッターやブログなどソーシャルメディアを駆使してリアルタイムで報告した。

宿泊先は雪原に張ったテントかコテージのなか。電気や水道が通っていない場所も多く、川の水を汲んで飲み、トイレは外で済ませた。夜はロウソクの灯りだけで過ごし、自然に仲間5人の結束も固まったという。休息できるのは基本的に移動日のみ。3月4日に成田空港に降り立った横田さんは全身に筋肉がつき、出発前に比べて2キロ増えた。

日本に帰国してから1カ月ほど経った横田さんに、フィンランド大使館広報部が話を聞いた。

──帰国直後、フィンランドの印象を聞かれると、開口一番「寒かった!」と答えていたそうですね笑。

Visit Finland/Mikko Leinonen
yokota face

横田:そうですね笑。国立公園のなかを一日6~7時間、スキーをつけて歩いた後、雪原のなかにテントを張って寝袋で眠るんです。外はマイナス15度くらいでした。フィンランド人に教えてもらった寒さをしのぐエクササイズがドリフターズの「ヒゲダンス」みたいで、みんなで肩を動かしながら加藤茶の真似をしていました笑。

──鼻が凍傷になったとか?

はい、初めての体験でした。仲間に鼻が黒いって言われて気づきました。ファインダー越しにカメラを構えていて、鼻がずっと当たっていたんです。何せカメラはドライアイスのようなものだから。

──一番寒かった思い出は?

一月中旬、トナカイの牧場に滞在していたときですね。トナカイを放牧している場所まで、スノーモービルに乗って40~50分くらいかかったんです。外はマイナス37度でしたが、体感温度としてはマイナス50度くらい。手足の感覚がなくなり、意識が遠のきました。到着後、焚き火に近すぎすぎて、ブーツが溶けたほどです笑。

Visit Finland/Yuichi Yokota
icy fall
ナショナル・ジオグラフィックに選ばれた横田さんの力作

でもトナカイ牧場に滞在中、一番印象に残っているオーロラに出会えました。このときの写真が、ナショナル・ジオグラフィックの「Daily Dozen(今日の12枚)」に選ばれたんですよ!

──牧場でのステイが、いろいろな意味で思い出に残っているんですね。オーロラはたくさん見られたんですか?

日本から飛行機で飛んで、ロヴァニエミ市に到着した最初の夜、ホテルの屋上から見えました。(たくさんオーロラが見えることを)「オーロラストーム」って言うんです。牧場でのオーロラ出現がそうですね。写真を撮るには、夜中に2~3時間ねばって、オーロラが「強く」なるのを待ちます。ラップランドの冬は確かに寒いですが、その寒さのおかげで美しい光のオーロラの写真が撮れる。そんなときは寒さを忘れて、撮影に没頭できるんです。

写真で見るオーロラと、現地まで行って生のオーロラを目の当たりにするのでは、全身で受ける感動が全然違います。ぜひラップランドまで見に行ってほしいです。

Visit Finland/Yuichi Yokota
garigari fall
コロウオマ自然保護区内にある「ガリガリくんの滝」

──一番楽しかった思い出は?

全部で50ほどあるアクティビティのなかで僕が一番楽しみにしていたのがアイスクライミングです。コロウオマ自然保護区内にある凍った滝を登るというもので、4日間挑戦しました。ツイッターで「ガリガリくんの滝」と紹介したら、リツイート数が多かった場所です。

初日は、高さ50メートルほどの滝から降りる体験をし、2日目からアイスピックを使って登りました。氷の滝を登っていると、内側にはまだ水が流れているのが見えるんです。周りの絶景を楽しみながら、登りきったときの達成感がすごかった。4日間の全行程を終了できたのは、5人中2人だけでした。

──それは一生忘れない体験をされましたね。アイスクライミングは無理でも、一般の観光客にお勧めの場所はありますか?

リーシトゥントゥリ国立公園での雪景色です。スノーブーツを履いて、自然を楽しみながら歩くことができます。

Visit Finland/Yuichi Yokota
milder park
観光客にお勧めなリーシトゥントゥリ国立公園の雪景色

あと、やはりサウナは体験してほしいですね。日本のサウナと違ってぬるめで、石を熱したストーブに水をかけて蒸気を浴びながら、仲間とのおしゃべりを楽しむんです。そしてサウナの後には、雪の上をゴロゴロ。スノーエンジェルを作ろうと言われたのですが、最初は意味がわからず、裸でクロールを泳ぐ真似をしてしまいました(注:大の字に仰向けで寝て、手足をバタバタ動かして「天使」の模様を作る遊び)。もちろん、凍った湖に穴を開けて入る「水風呂」も体験しました。勇気がある方はこちらもぜひ!

滞在期間中はソーシャルメディアを使って発信し続けていましたが、フォロワーが「フィンランドに行きたくなりました!」とか、実際に行ってくれた方もいたんです。自分の発信がフィンランドに行きたいという動機付けになったことが、何よりも嬉しいです。僕個人としては、今度は夏のフィンランドを訪れたいですけどね笑。

横田さんが旅の報告をするトークイベントが5月21日(土)、Lunchtripの主催で行われます。詳しくはこちらをご覧ください。http://www.kokuchpro.com/event/9b4f18af7523cac0d3c977c5eec40de3/

100 Days of Polar Night Magic日本語ページ

横田裕市さんの旅のブログ
 

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更新 2016/05/24


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