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アニメをきっかけに、新たなフィンランドファンが増加中-「ガルパン」の水島努監督に聞く - フィンランド大使館・東京 : 最新ニュース

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最近の出来事・お知らせ, 2017/07/04

アニメをきっかけに、新たなフィンランドファンが増加中-「ガルパン」の水島努監督に聞く

最近、「ガルパン」をきっかけに、フィンランドやカンテレに興味を持ったという声がフィンランド大使館に届く。ガルパンとは、『ガールズ&パンツァー』の略で、戦車同士が戦う競技での女子高生達の奮闘を描いた日本のアニメ。人気を博したテレビ版に続いて2015年11月に公開された劇場版には、フィンランドをモチーフにした高校が登場し、強烈な印象を残している。水島努監督とバンダイビジュアル社に制作秘話やフィンランドへの思いを聞いた。

写真:バンダイビジュアル株式会社提供
Director Mizushima
水島努監督:日本のアニメーション監督。代表作「クレヨンしんちゃん」、「おおきく振りかぶって」「侵略!イカ娘!」、「Another」、「SHIROBAKO」など。作中の一部音楽の作曲も手がける。映画をきっかけに、時には自身でカンテレを奏でることもある。 

『ガールズ&パンツァー』はもともと2012年から深夜にテレビ放送されていたアニメ。戦車同士の戦いが伝統的な武道「戦車道」と呼ばれる競技になり、華道や茶道と同じように乙女のたしなみとして親しまれているという設定だ。戦車には乗っているが、安全に留意され、ライバルとの攻防や仲間との友情をメインに描いたスポコン映画仕立てになっている。製作したバンダイビジュアル社の話では、もともとテレビアニメを制作するにあたってターゲットとしたのは、40代前後のかつて戦車のプラモデルで遊んだ男性。仕事などで疲れている人に、癒されてほしいと考えたそうだ。するとテレビ版が想定以上に盛り上がり、劇場版が作られるに至った。劇場版には20代のアニメ好きの男性も多く足を運んでいる。劇場版の累計動員は143万人、興行収入も24億円を超えた。今年の12月には、最終章(全6話)の第1話が上映される予定だ。

Girls und Panzer

-そもそも、戦車と女子高生というストーリーはどこからきているのですか?

水島監督: 企画をいただいた段階から「戦車」と「女子高生」というキーワードがありました。両極端な組み合わせが面白い!と思いました。そこから、監督である私とシナリオライターが加わって、アイデアを出し合っていきました。

年代によると思うのですが、私の子供の頃はプラモデルが空前のブームで、スポーツカー、船、戦車だったり、それぞれとても人気だったんです。みんなが必ず通ってきた道だと思うのですが、私の場合は自動車と戦車が好きでした。

-劇場版からフィンランドが登場していますね。

水島監督: はじめはテレビシリーズのトーナメントに適当に高校名を入れました。フィンランドをモチーフとしている高校の名前「継続高校」は継続戦争からとりました。冬戦争、継続戦争というのは第二次世界大戦でも有名なものなので、知っていました。そのトーナメント表が出たとたん、ファンの方が継続高校という名前にすぐ気がついて、フィンランド!と盛り上がったんです。

劇場版を作るにあたって、スタッフの思いはいろいろあるでしょうが、影の主役でいいかなと個人的に思いました。なので、(継続高校は脇役ですが)継続高校のミカというキャラクターに最初と最後のセリフを言わせています。私自身はフィンランドに行ったこともなく、深い知識はありませんが、あの独特な雰囲気、ミステリアスなイメージ、「静から動へ」というのが私のフィンランドのイメージであると同時に、どこかに憧れがありました。

Keizoku high school capture

-劇場版に登場する継続高校の女子生徒をミカ、アキ、ミッコと名づけた理由は何ですか?

水島監督: フィンランドでは男性の名前だというのは知っていましたが、日本の名前のように聞こえるので、確信犯的に使いました。何十年も前、アリ・バタネンの頃からモータースポーツが好きなんです。あっ、アリも女性の名前として使えますね。

-映画の中で、継続高校の生徒がカンテレで奏でるサッキヤルヴェンポルッカが、とても印象的に使われていますが、どうしてカンテレを使ったのですか?

水島監督: 民俗楽器=カンテレというのは知っていたので、はじめから入れようと思っていました。ただ、どの曲にするか決めるには時間がかかりました。いろいろな曲を聴いて、最後はサッキヤルヴェンポルッカを選び、日本の数少ない演奏者である、あらひろこさんに演奏いただきました。曲にあわせて、映像のカット割をして動きや盛り上がりが合うように作っています。カンテレは、きれいでかっこよく、デザインがすっきりしていていいですよね。

提供:バンダイビジュアル株式会社
Keizoku high school
劇中では継続高校の生徒がカンテレで奏でるサッキヤルヴェンポルッカが、印象的に使われている

劇場版公開後、映画の影響は思わぬところにでている。作中に出てきたフィンランドの戦車BT42のプラモデルはすぐに売り切れ、本物のBT42が展示されているフィンランド・ハメーンリンナ近くのパロラ戦車博物館には、日本人観光客が相次いで訪れている。博物館は、昨年、屋外で野ざらしになっている戦車保護のために屋根を作ろうと、資金をクラウドファンディングで募集した。すると日本からも約300万円が集まったという。日本のガルパンをきっかけとした密かなフィンランドブームについては、フィンランドのメディアも報じている。

-ガルパンをきっかけとしてフィンランドにファンが訪れたり、フィンランドでも報道されたことはどう思われていますか。

水島監督: 本当はフィンランドの皆さんがガルパンをどう見るのかと心配していました。兵器を扱う作品なので不謹慎だと思われないでしょうか… ただ、やっぱりこの作品がきっかけで、BT42に興味を持った人がいて本当に嬉しいです。アニメの舞台になった茨城の大洗には、ガルパンがきっかけでたくさんの人が訪れていますし、移住した人も30名ぐらいいると聞いています。アニメはただのきっかけにすぎなくて、これを機にフィンランドに行く人が増えたり、逆にフィンランドから日本に来る人が増えて広がったらいいですね。

リンク
ガールズ&パンツァー公式 

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更新 2017/07/18


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