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フィンランド外務省

フィンランドの子育て支援 - フィンランド大使館・東京 : フィンランドについて : フィンランドの子育て支援

フィンランド大使館、東京

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電話: (03)5447-6000
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フィンランドの子育て支援

「お母さんにやさしい国ランキング2013&2014」(セーブ・ザ・チルドレン)…1位
  -母子の健康や教育、女性の活躍や政治への参加などを総合的に評価

「男女格差ランキング2015」(世界経済フォーラム)…3位 2013&2014…2位
  -男女平等の度合いを評価し、格差が少ないほど上位となる

男女共同参画の先進国で女性のほとんどがフルタイムで働くフィンランド。最近ではひとり親、再婚、事実婚などが増え、家族の形が多様化しています。また、高齢化のスピードが比較的速い国でもあります。しかし、出生率が低迷する日本とは対照的に、フィンランドの合計特殊出生率は約1.8の水準を保っています。その理由は様々ですが、社会全体が子どもの誕生を歓迎し、切れ目のない、包み込むような子育て支援を行っている結果でもあります。実際のフィンランドの子育て支援をキーワードで紹介しましょう。

ネウボラ

neuvola
ネウボラでの健診の様子

ネウボラ(neuvola)はアドバイス(neuvo)の場という意味で、妊娠期から就学前までの子どもの健やかな成長・発達の支援はもちろん、母親、父親、きょうだい、家族全体の心身の健康サポートも目的としています。フィンランドでは妊娠の予兆がある時点でまずネウボラへ健診に行きます。ネウボラはどの自治体にもあり、健診は無料、全国でネウボラの数は850です。妊娠期間中は6-11回、出産後も子どもが小学校に入学するまで定期的に通い、保健師や助産師といったプロからアドバイスをもらいます。健診では母子の医療的なチェックだけでなく、個別に出産や育児、家庭に関する様々なことを相談でき、1回の面談は30分から1時間かけて、丁寧に行います。また、担当制になっているため、基本的には妊娠期から子どもが小学校にあがるまで、同じ担当者(通称「ネウボラおばさん」)が継続的にサポートをするので、お互いに信頼関係が築きやすく、問題の早期発見、予防、早期支援につながっています。医療機関の窓口の役割もあり、出産入院のための病院指定、医療機関や専門家の紹介もしてくれます。

また、利用者のデータは50年間保存されるため、過去の履歴から親支援に役立てたり、医療機関との連携に活用したりし、効率的に子どもとその家族を支援します。最近では親の精神的支援、父親の育児推進がネウボラの重要な役割となっています。また、児童の虐待や夫婦間DVの予防的支援の役割も担います。現在、ネウボラ日本版の導入が、三重県の名張市や千葉県浦安市など、全国の市町村で始まっています。また、厚労省もフィンランドをモデルにした妊娠、出産、子育ての包括的支援拠点づくりを各自治体に奨励しています。

育児パッケージ

Photo: Annika Söderblom, Kela
The new design of the maternity package.
育児パッケージ

育児パッケージは出産に際し、KELA(フィンランド社会保険庁事務所)から支給される母親手当のひとつです。母親手当そのものには、第1子140ユーロの現金支給または育児パッケージの二つの選択肢があります。ほとんどの家庭、特に第1子を迎える家庭では育児パッケージを選択します。育児パッケージには所得制限はありませんが、ネウボラもしくは医療機関での妊婦健診の受診が必要です。このようにパッケージを無料で提供する仕組みは、民間団体の発案ではじまり、1937年に法制化された母親手当の現物支給として位置付けられるようになり、1949年からは所得制限が撤廃されています。また、このシステムは妊婦健診への動機付けとして効果的であり、現在ではほぼ全員が妊婦健診を受け、リスクの早期発見・早期予防に貢献しています。妊産婦と乳幼児 の死亡率も大きく改善されています。

現在、育児パッケージは毎年4万世帯に配布され、その中身はベビーケアアイテムやベビー服、が使用するアイテムなど約50点。育児パッケージの箱は赤ちゃんの最初のベッドとしても使え、箱のサイズにあわせたマットレスや羽毛布団、ベットリネンが用意されています。パッケージの中身は男女共通で、価格や用途、さらに両親からの要望、感想も取り入れながら少しずつ改良されています。育児パッケージは、生まれてくる子ども全員への、社会からの分け隔てない祝福と歓迎のシンボルです。

The Finnish Maternity Box
育児パッケージの中には約50点のアイテムが入っている

 きめ細やかな社会保障制度、イクメンの定着

育児パッケージの他にも、フィンランドには様々な子育て支援の手当や休業制度があります。母親は通常、約1年の出産休業をとることが多いですが、その後も子どもが3歳になるまで在宅で子育てをし、その後職場に復帰できる権利があります。また、母親と父親のどちらが休んでも構わない「親休業」や、父親の育児を促進するための「父親休業」の制度も整っていて、父親休業の取得率は8割にもなります。フィンランドにはイクメンという言葉はなく、男性が子育てをするのは当然視されているといって過言ではありません。「手伝う」のではなく父親として主体的に子育てをします。また、たとえ離婚・別居しても、親権を両方で持つことが多く、元パートナーと可能な限り協力し子育てについての親責任を果たすことが奨励されています。

フィンランドの子育てに関する社会保障制度の一例

母親手当

育児パッケージもしくは現金140ユーロ(妊婦健診受診が条件)

母親休業

・産前30〜50日からの105勤務日間
・はじめの56日間は給与の90%、その後70%
・すべての女性が取得

親休業

・母親か父親か両者
・母親休業終了後〜158勤務日

・給与の70〜75%
・2011年には、25%の男性が部分的に取得

父親休業

・54勤務日
・1日〜3週間までは母親が母親休業や両親休業を取得中でも利用可能
・残りの36〜54日、母親休業や両親休業が終了して母親が家にいない場合に取得可能
・給与の約70〜75%が支払われる
・2011年、はじめの3週間分の取得率が80%、36〜54日分の取得率が25%

さらに、親は雇用を維持したまま、子どもが3歳になるまで無給休業を取得し、家庭で育児する権利がある。

児童手当

1人あたり月額(0-17歳未満全員に支給)
第1子 毎月95.75ユーロ
第2子 毎月105.80ユーロ
第3子 毎月135.01ユーロ
ひとり親加算:子ども1人につき48.55ユーロ

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父親休暇の取得率は8割を超える

フィンランドの保育制度

フィンランドでは1973年に保育園法ができ、全ての子どもたちに保育施設を用意することが自治体の義務になりました。1996年には法改正が行われ、母親の就労有無に関わらず誰もが保育園に入れるという主体的権利が子どもに与えられました。これによって自治体は保育場所を24時間確保する責任があり、たとえ夜間保育や特別支援が必要な子どもにも安くて良質なサービスを提供することが義務付けられました。

保育には、在宅、自治体、民間によるもの、と様々な選択肢がありますが、利用者の90%以上は自治体の公的保育を利用しています。利用料は所得に応じて決まり、通常4カ月前までに申し込む必要があります。しかし、仕事、就学、資格取得等のために急きょ保育利用の必要がある場合は、申し込みから2週間以内に自治体はサービスを確保することが政令で定められています。

daycare
全ての子供たちが良質な保育サービスを受けられる

全日保育の利用は最長10時間まで。希望する場合は朝食を保育所で食べることも可能です。保育所では、3歳未満の子ども4人につき、1人の保育専門職が担当し、1クラスの人数は12人まで。3歳以上の場合は、子ども7人につき大人の保育専門職が1人以上、1クラス最大21人までとなっています。

2015年からは、小学校入学前の就学前教育が義務となりました。6歳前後の子供たちは一年間、午前中を就学前学校で過ごします。就学前教育は自治体の管轄で授業料は無料。クラスは幼児教育教師、または基礎学校教師が担当し、子供たちの数は1クラス最大13人まで、助手がいる場合は20人までです。授業は国のコアカリキュラムに基づいて計画されますが、特に教科はなく、多面的な子どもたちの学びと発達を促し、学校にあがる基礎を作ることを目的としています。したがって、遊びを通じ、各自の発達に応じた形で自己肯定意識と、学び方を強化します。

育児パッケージ展、フィンランドの子育て支援や男女共同参画についての講演予定

7月2日(土)

 

展示

絵本フェスタ川口

埼玉県川口市 川口総合文化センター・リリア

7月8日(金)

12時~16時半

展示

講演

pdf妊娠からはじまる子育て応援フォーラム 

京都府長岡京中央生涯学習センター(バンビオ1番館)3階 

"利用者中心・ひとつながり"の子育て支援-フィンランドの「ネウボラ」に学ぶ 吉備国際大学大学院 社会福祉研究科長 高橋睦子さん 

 7月15日(金)

-20日(水)

展示

講演

育児パッケージ展

市民公開講座 北欧フィンランドの暮らし・建築・福祉 石井 敏(工学部 建築学科 教授)

宮城県仙台市 東北工業大学一番町ロビー

 8月26日(金)

-29日(日)

展示
 

フィンランドの子育て支援ー育児パッケージ展

北海道旭川市国際交流センター会議室

9月9日(金)

-20日
(水)

展示

フィンランドを知る in Kamikawa

埼玉県神川町庁舎ロビー

関連リンク
KELA社会保険庁 http://www.kela.fi/web/en
THL国立健康福祉センター https://www.thl.fi/en/web/thlfi-en
社会保健省 http://stm.fi/en/frontpage

関連資料
pdf育児パッケージとネウボラ
FINFO フィンランドの男女平等 その選択と質
育児パッケージ紹介動画(ネウボラ・フォーラム作成)

関連ニュース
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家族にやさしいフィンランド

動画
フィンたんが6歳のネウボラ健診に行って見たら・・・
楽屋でハクリネンさんに健診の様子を演じてもらいました。手前に両親がいると想像しながらご覧ください。通常、健診時間は約1時間。前半はメディカルチェック、後半はこういった対話となります。

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更新 2016/07/14


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